MDS闘病記

骨髄異形成症候群(白血病みたいなの)にかかった歯学生が日常を綴ります。目的は①自身の体験の記録。②同じような病気の人たちの支えになること。

【疑問に思ったことと、その答え】

・麻疹、風疹、ヒトメタニューモ、RSなどに対し、弟の免疫は反応するのか。

→基本は消えてる。細胞の寿命終えたらおわり。


・炎症vs乾燥vsニキビ
→他の疾患だと感染にステロイドは禁忌だが、移植直後はステロイドを中心にいく。肺炎ではウイルス感染細胞以外にも正常組織も破壊するので、抗菌薬、抗ウイルス薬以外にもステロイドを投与。

・マスク
→花粉や飛沫を中に入れない。飛沫を外に出さないというためのもの。飛沫核やウイルスを中に入れないためのものではない。が、日本は慣例的にマスク社会。食品産業などではツバが飛ばないように、口臭を外に出さないためなどに使われる。病院でも、インフルエンザ流行シーズンになると、未だにマスク着用喚起がなされている。皮膚炎でマスクを付けづらい場合は、皮膚を優先しマスクをしないという考えもある。

ステロイドの感受性低下について
ステロイドは皮膚、腸、肝臓の順に効きやすいので、皮膚だけ調子良くて腸の調子が悪いことはありえる。腸は一度ダメージを受けると修復に時間がかかるので、下痢が長引くこともある。ステロイドは数週間という短期間では感受性が低下して効果が減弱することはない。

ミヤBMとロペラミドの併用による、腸内細菌のバランスについて
→腸内細菌は善玉菌:悪玉菌:その他=2:1:7である。ミヤBMは善玉菌を増やす作用があるので腸内環境が整う。善玉菌は増えすぎても悪影響はないらしい。

・水道水など感染対策はステロイド免疫抑制剤を飲んでときは気をつける。水道水は煮沸してから飲む。

・不顕性感染して、早く免疫を大人レベルにしたい。
→感染して免疫がついたかどうかを調べるためには抗体価を調べる。麻疹、風疹などをしらないうちに抗体として持っている人もいる。個人差が大きい。インフルエンザにかかったら、抗ウイルス薬で対応。

・ダイフェンの抗菌スペクトラムと菌交代症について
スペクトラムは狭いので菌交代症は起こりづらい。ニューモシスチス肺炎予防。移植後1〜2年は飲む。

ミヤBMの継続どうするかと、中止した場合、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品で整腸できるか。
→整腸のために飲んでいたミヤBMは、下痢が治ったので中止して様子をみる。米国では乳製品の発酵食品も危険視している風潮がある。日本では違う風潮で、ヨーグルトは問題視していない。納豆は日本独自の臨床試験がされているよう。調べてみる価値あり。
タンパク質を一食20g摂るために、手軽な生卵は刺身より安全性が高いので移植後半年以降で解禁していくが、まだ腸の調子が整っていない可能性があるのと、ステロイド療法中なので今は避けておく。

ステロイドは体内でも作られていて朝多く分泌される。それと同じようにするため、経口でも朝多く昼少なく夜なしにする。

ステロイド0にしないとニキビ治らないのか。
→10mg/日以下にならないと治りづらい。

・日焼け止めの意義。日焼け止め粒子の大きさとA波B波について。
→短波長のB波を防ぐSPFが30〜50くらいがいい。紫外線を防ぐベネフィットと、日焼け止めを流し落として皮膚を刺激するリスクを天秤にかけるなら、ベネフィットを取った方がいい。粒子の大きさはさほど気にしなくていい。

GVHD皮膚炎とステロイド副作用のニキビが併発したら、抗菌薬かステロイドか。
→抗菌薬を優先してニキビを治すのがよい。しかしニキビ治療薬は特効薬がなく、自身に合うか合わないかを2〜3週間かけて試す必要がある。今回は右半身にベピオゲル、左半身にアクアチームクリームを使って治りを比較してみる。
《参考:様々なニキビ治療薬とその機序、値段》
⚪︎ダラシンTゲル(グリンダマイシンの蛋白合成阻害による抗菌作用、耐性菌ができて効かなくなることあり)
 120円/10g

⚪︎ベピオゲル(過酸化ベンゾイルのラジカルによる殺菌、耐性菌できない) 
115円/15g

⚪︎ディフェリンゲル(アダパレンが毛穴のつまりを防ぐ)
121円/1g

・ラベプラゾールとレバミピドの作用機序ちがい
→ラベプラゾールはプロトンポンプブロッカーで胃酸分泌抑制。レバミピドは粘膜保護作用。

※参考文献は正確に覚えていないので書きません。基本的には医師や薬剤師に教えてもらったこと、教科書や論文などから学んだことを書いています。ネット情報もいくつか紛れているので、参考程度にしてください。